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ドローンによる外壁調査のメリット・デメリットとは?注意点も解説

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マンションの外壁調査をするドローンのイメージ

 

建物の外壁点検は、従来では人の手で行われてきました。しかし、近年では様々なメリットがあることから、ドローンを建物の外壁調査に導入する業者が増えてきています。本記事ではドローンを外壁調査に活用するメリットとデメリットを解説します。

この記事を読むための時間:3分

ドローンによる外壁調査のメリット

ドローンを外壁調査に活用するメリットについて解説します。

点検を迅速・安全に行える

外壁調査の際、人の代わりにドローンを使うことで点検時間の短縮と作業員の安全確保につながります。従来の作業員が足場に上る、ロープやゴンドラで建物の屋上からぶら下がるという点検方法では、足場や機材の設置に時間がかかっていました。また、いくら安全装置を装着していても落下の危険はゼロではありません。ドローンならば作業者は地上でドローンを操縦するだけなので、機材の設置にかかる時間を省き、危険を冒すことなく調査ができます。

点検のコストを抑えられる

作業員が外壁調査をする場合、足場を組んだりロープやゴンドラ作業のための機材を設置したりする必要があります。建物が大きい場合は調査員の人数も増えるため、人件費や機材費がかかりがちでした。一方、ドローンは操縦者がいれば1人で安全な場所から簡単に外壁の様子を確認できるので、点検の費用を抑えられます。

見積額を正確に出せる

従来の作業員による調査方法では、人の手の届く範囲しか点検ができませんでした。そのため、見積額を出す際も部分的な打診によってのみ計算されていたので、実際に修繕作業を行うと当初の見積額よりも高くなってしまったというケースがしばしば発生していました。そこで、ドローンを外壁調査に活用することで、目視しづらい場所も空撮によって簡単に様子を見えるようになり調査の範囲が広がったため、より正確に見積額を計算できるようになったのです。

点検のデータを保存できる

ドローンによる外壁調査は、点検のデータを見やすく保存できることもメリットの一つです。これまでの打診による調査方法では、異常が発生した場合に過去のデータを遡っても文面による結果のみしか分かりませんでした。ドローンは撮影した画像を残しておけるので、当時の外壁の状態を確認して修繕などに活かすことができるのです。

ドローンでの外壁調査のデメリット

ドローンを活用した外壁点検には多くのメリットがある一方、以下のデメリットもあるので注意しましょう。

 

  • 打診調査は行えない
  • 天候・気温に影響されやすい
  • 建物の立地場所によってはドローンを飛ばせない

打診調査は行えない

ドローンによる外壁調査は、対象を赤外線カメラで撮影して画像を点検する方法で行います。そのため、打診による調査は行うことができません。赤外線カメラではタイルの浮きや外壁材の劣化を見ることはできます。しかし、タイルとモルタルが接してはいるものの接着はしていない場合や、劣化の具合を詳しく見ることはできないのです。ドローンによる点検で異常が発見された際、詳しい状況を知るためは打診調査が必要になる場合があります。

天候・気温に影響されやすい

ドローンは雨天や強風時には飛ばすことができません。また、赤外線調査は外壁と気温にある程度の温度差が発生しなければ実施できないので、天候が悪い、調査場所が北向きで外壁の温度が常に低いなどの場合は点検が難しくなります。

建物の立地場所によってはドローンを飛ばせない

ドローンは航空法や小型無人機等飛行禁止法で飛行の条件が定められているため、いつでもどこでも飛ばして良いわけではありません。以下の地域や範囲では飛行が制限されており、飛行不可、あるいは事前に許可の取得が必要となるケースもあります。

 

  • 国会議事堂・外国公館等・原子力事業所・内閣総理大臣邸・その他の国の重要な施設等の敷地または区域および周囲約300m以内の地域
  • 人口集中地域
  • 空港の周辺
  • 地表面から150m以上の高さ

 

外壁調査にドローンを導入する場合は、まずは対象の建物が飛行規制の区域にないか確認しておきましょう。

ドローンによる外壁調査はコスト削減などのメリットが多くある

ドローンを外壁調査に導入する際は、打診調査ができない、天候に左右されやすい、飛行規制があるなどのデメリットに注意する必要があります。しかし、一方で点検時間やコストの削減、作業員の安全確保、データ管理の簡易化など、業者にも施主にも多くのメリットもあるので、建物の状況や点検目的に応じてドローンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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