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ドローンによる害獣対策とは?活用するメリットやポイントも解説

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ドローンでできる害獣対策の対象となる動物のイメージ

 

鹿や猪、カラスなど野生鳥獣による作物への被害は、年間で150億円を超えると言われています。電気網や罠の設置など害獣対策方法は様々ありますが、最近では導入の手軽さや活用幅の広さからドローンの活用が注目されています。本記事ではドローンを害獣対策へ活用するメリットやポイントを解説します。

この記事を読むための時間:3分

ドローンでできる害獣対策

ドローンを活用した害獣対策は以下の4つです。

 

  • 害獣の監視・生態調査
  • 害獣の追い払い
  • 害鳥の繁殖抑制
  • 狩猟のサポート

害獣の監視・生態調査

ドローンに搭載したカメラによって、害獣の行動を監視して生育地や移動範囲などの生態を調査することができます。ドローンは空から広範囲を監視できるので、木や柵に設置するタイプのカメラなどと比べて効率的かつ詳細なデータの収集が可能です。また、AIなど機械学習を用いてデータの解析や分析を自動化する取り組みも始まっています。

音声・ライト等による害獣の追い払い

ドローンを動物の近くで飛ばすことで、飛行音で害獣を威嚇して追い払えます。さらに害獣が嫌う音声を発する音響装置やライトを搭載すれば、威嚇効果を高めることも可能です。これまでにも音響やライトによる追い払い装置はありましたが、ドローンはこちらから鳥獣に接近して毎回違う動きで威嚇できるので、相手により大きな圧をかけられるメリットがあります。

害鳥の繁殖を抑制する

ドローンはカラスやハト、カワウなどの鳥の繁殖抑制にも活用されています。例えば、鳥が巣を作りやすい木にカラスやハトが嫌う特殊なテープを巻いて巣作りを防ぐことができます。また、すでにある巣に対してはドローンからドライアイスを投下することで、繁殖の抑制が可能です。

追尾等による狩猟のサポート

猪や鹿などの害獣狩猟へのドローンの活用も注目されています。ドローンを使って空から追跡をすれば、獲物の様子や位置をリアルタイムで知ることができます。また、スピーカを搭載したドローンで獲物を罠の方へ誘導する実験も行われており、今までの狩猟で人や猟犬が担っていた役割をドローンに行わせることで、より安全で効率的な狩猟が可能となるのです。

ドローンによる害獣対策実施のメリット

ドローンを害獣対策に活用するメリットについて解説します。

少人数でも十分な対策ができる

従来の追い払いや狩猟といった害獣対策では、多くの人手を必要とし、対策の知見もハンターの知識や勘に頼らざるおえませんでした。しかし、ドローンを活用すれば、広範囲の探索や獲物の追跡、追い払いをドローンでできるようになるので、少人数でも十分な害獣対策を取ることができます。また、ドローンが収集したデータをAIで解析することで、野生動物や狩猟の知識がない人でも効果的な対策を取ることが可能となります。

危険地域や人が入れない場所での活動ができる

今までは人が入ることができなかった崖などの危険地帯や狭い洞窟内も、ドローンならば活動が可能です。例えば狩猟中に獲物が川を渡ったり、滑落の危険がある山の斜面に逃げ込んだりした際、今までは危険を承知で追跡を続けるか諦めざるおえませんでしたが、ドローンを活用すれば安全に追跡や誘導、先回りすることができます。

夜間でも活動可能

害獣の中には夕方~夜に行動する夜行性の種も少なくありません。しかし、夜の森は視界が悪く人が行動するには非常に危険なため、これまでの夜間の野生動物の生態調査では定点カメラが主に使われてきました。しかし、定点カメラは撮影範囲が狭く、十分なデータを得ることはできません。ドローンであれば、夜間でも安全かつ広範囲の情報を収集できます。実際に赤外線カメラを搭載したドローンで、猪の夜間活動を観察することに成功した事例もあります。

ドローンを活用した害獣対策のポイント

ドローンを害獣対策に活用する際に気を付けるべきポイントについて解説します。

ドローンの操縦・メンテナンスは技術者が行う

ドローンの操作には熟練した技術が必要です。素人が操作を行うと、思ったように操作できず十分な害獣対策効果が得られなかったり、誤操作によって墜落したりする危険があります。また、精密機械であるドローンは日々のメンテナンスもしっかりと行わなければなりません。

 

これらの操縦・メンテナンス技術を身に付けるには、ドローンスクールに通い専門家から学ぶ方法がおすすめです。スクールへ通うのが難しい場合や自信がない場合は、サービス提供者に依頼すると良いでしょう。

ドローンで害獣対策を行い被害を防ごう

害獣対策におけるドローンの活用は、少人数でも安全に十分な対策がとれるメリットがあります。ドローンは今後、技術の発展によってさらに高い対策効果期待できるので、ぜひ害獣対策に取り入れていきましょう。

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