産業用ドローンの特徴を徹底解説!導入・操作に必要な資格はある?
ドローンは写真や動画撮影で利用されることが多いですが、産業分野でも注目されています。「産業用ドローンに種類はある?」「資格は必要?」などと気になる方は多いでしょう。そこで、この記事では産業用ドローンの特徴や資格について詳しく紹介します。
この記事を読むための時間:3分
産業用ドローンとは
産業用ドローンとは、農業・物流・医療・点検など、産業分野で使われるドローンのことです。農業分野では農薬散布、医療分野では医療機器を運ぶなどの役割を果たします。
他のドローンと産業用ドローンの違い
趣味や写真撮影目的で使われる一般的なドローンより、産業用ドローンは飛行性能や耐水性などの機能が優れている特徴があります。そのため、他のドローンよりも値段が高い場合が多いです。それぞれの分野に必要な機能が備わっているため、作業効率が上がったり人件費を削減できたりもします。
【専門分野別】産業用ドローンの特徴とメリット
産業用ドローンも、分野によってさまざまな種類があります。ここでは、分野別にドローンの特徴やメリットを紹介します。
- 農業用ドローン
- 建設用ドローン
- 点検・物流用ドローン
- 医療用ドローン
- メディア用ドローン
農業用ドローン
農業用ドローンでは、農薬散布や種まきが行えます。広大な敷地の農薬散布を人の手で行うのは、体力も時間も消費するでしょう。農薬散布や種まきをドローンで行えば、労働負担を軽減したり作業時間を短縮できたりしますよ。
建設用ドローン
建設用ドローンは、建物点検や測量に適したドローンです。建設現場で確認しづらい箇所や人が行きづらい高所なども、カメラ搭載した建設用ドローンならスムーズにチェックできます。
点検・物流用ドローン
点検・物流用ドローンは、飛行距離や積載量が優れているドローンです。広大な敷地の点検作業をしたり、配達しにくい場所への配送などに役立ちます。
医療用ドローン
医療用ドローンは、離島へ薬やAEDの配達ができます。孤立した地域で薬不足や血液不足が起こった際、フェリーや飛行機よりもドローンのほうが短時間で運べるため、人名救助に役立っています。
メディア用(空撮)ドローン
メディア用ドローンは、テレビドラマや映画、ミュージックビデオなどの撮影で活躍するドローンです。ドローンで撮影すると、躍動感や臨場感が加わるほか、人の手では撮影できない上空からのアングルで撮影できるのが魅力でしょう。
産業用ドローンの操縦における資格は必要?
産業用ドローンの所有・操作に資格は必要ありません。しかし、ドローンを利用して専門的な作業を行う際は、資格が必要な場合が多いです。
例えば、農業分野で農薬散布や種まきなど、ドローンから物を落とす場合は、「農林水産航空協会(農水協)」が認めた機械を操作するための資格が必要です。また、建設業で測量業務にドローンを利用する場合も「測量士」または「測量士補」の資格を取る必要があります。
産業用ドローンを導入する際の注意点
次に、産業用ドローンを導入する際の2つの注意点を紹介します。
- 飛行禁止区域に侵入しない
- 事故に備えて保険に入る
飛行禁止区域に侵入しない
産業用ドローンを導入する際は、飛行禁止区域に侵入しないように気を付けましょう。航空法では、ドローンを以下の区域で飛ばすことを禁止しています。
- 上空150m以上
- 人口集中区域の上空
- 空港の周辺
ドローンの飛行に資格や申請が必要ない場合も、飛行禁止区域に侵入しないように事前に飛行計画を立てましょう。
事故に備えて保険に入る
ドローンの導入・操作をする際は、ドローン保険に入りましょう。ドローンは、操作に気を付けていても事故が起こる可能性はあります。
例えば、操作ミスをしてドローンが飛行中に落下して人にぶつかったり、急な天候の変化でドローンが墜落したりする場合もあるため注意が必要です。保険に入らずに事故を起こした場合、機体の修理代や慰謝料を払わなければならず、大きな負担になります。
産業用ドローンの値段
産業用ドローンの値段は、50万円~100万円以上と幅広いです。産業用ドローンは企業での作業効率化や人件費削減を目的とする場合が多いため、値段だけでなく機能性・安全性を重視するのがおすすめです。
購入が厳しい場合はレンタルも可能
購入が難しい場合は、ドローンの機体や操縦士のレンタルができます。初期費用や維持費がかからないため、気軽に依頼できるのがメリットです。
産業用ドローンを上手く使えば作業効率が上がる!
産業用ドローンは分野によって特徴が違うため、用途や欲しい機能で選ぶのがおすすめです。これまで人が行っていた作業をドローンに任せることで、作業効率を上げられます。人件費の削減や作業の短縮を目指す企業は、ドローンの導入を検討してみてください。
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