知らないと法律違反になる!?ドローンを飛ばせる場所や探し方を紹介
「ドローンはどこで飛ばせるの?」
このような疑問はありませんか?よく調べずにドローンを飛ばすと、法律違反になる場合があります。そこで、この記事ではドローンを飛ばせる場所や探し方を紹介します。
この記事を読むための時間:3分
ドローンを飛ばす前に知っておくべき法律
ドローンは無人航空機に分類されるため、飛ばす際は法律に気を付けなければなりません。ここでは、ドローンを飛ばす前に知っておくべき法律を紹介します。
航空法
航空法は1952年に制定された法律です。200グラム以上のドローンを飛ばす際は航空法が適用されるため、飛行ルールを守る必要があります。航空法には、禁止飛行区域や、無人航空機に関するルールが定められており、違反すると罰則が課されます。
小型無人機等飛行禁止法
重要施設の上空や周辺でのドローン飛行を禁止する法律です。重要施設とは、以下のような場所を指します。
- 国会議事堂
- 内閣総理大臣官邸
違反すると1年以下の懲役や罰金が処されます。
電波法
電波法は、無線通信の妨害を防ぐための法律です。ドローンの周波数によっては免許が必要な場合があります。
公園条例
公園条例とは、都道府県や市町村ごとに定められたルールです。規制されている公園で無断で飛ばすと、逮捕される可能性があります。
ドローンを無許可で飛ばせる場所
面倒な申請をせず、ドローンを無許可で飛ばせる場所を知りたい方もいるでしょう。実は、ドローンを無許可で飛ばせる場所が4つあります。それぞれ見ていきましょう。
1:河川敷(飛行禁止区域以外)
河川敷は障害物がなく、視界が開けているためドローンの練習にもピッタリです。しかし飛行禁止区域や近くに空港がある場合は禁止されている可能性が高いので、気をつけましょう。
2:自分の土地(飛行禁止区域以外)
自分の土地なら許可なく飛ばせます。しかし、自分の土地で飛ばす際も上空150メートル以上を飛ばしたり目視できない距離を飛ばしたりすると航空法に違反するため、気を付けてください。
3:屋内
屋内は航空法の規制対象外のため、無許可でもOKです。また、ゴルフ場のようなネットで囲われた場所も規制対象外です。
4:ドローンスクール
国土交通省人登録されているドローンスクールでは、無許可でドローンを飛ばせます。なぜなら、スクール側が国土交通省からドローンを飛ばす許可を既に得ているからです。そのため、個人的に許可を得る必要はありません。
広くて人が少ない公園ならドローンを飛ばしてもいい?
広くて人が少ない公園でも、規制されている場合は飛ばしてはいけません。人が少なくても、操縦ミスをして人にぶつかり、ケガをさせてしまうような事故が起こる可能性が高いためです。東京都の場合、条例で全ての都立公園でのドローン飛行が禁止されています。
注意!ドローンを飛ばす前に許可が必要なケース6つ
無許可で飛ばせる場所でも、許可が必要なケースがあります。以下に当てはまる場合は規制の対象なので、注意してください。
1:日が落ちてから(夜間)
河川敷や自分の土地(屋外)でも、日が落ちてからの飛行は認められていません。夜間に飛ばしたい場合は、国土交通大臣の許可が必要です。
2:目視できない場所
目視できない場所でのドローン操作は認められていません。日中の明るい時間帯でも、ドローンを目視できない程遠くに飛ばす際は、事前に許可を取りましょう。
3:人が集まるイベント上空の撮影
祭りや屋外での展示会など、人が集まるイベント上空での飛行・撮影はNGです。ドローンを飛ばす際は、周囲でイベントが開催されていないかチェックしましょう。
4:ドローンで物を運んで落とす場合
物を運んで落とす場合は、国土交通大臣の許可が必要です。荷物の配送や農薬の散布など、産業分野で活用する際は気をつけましょう。
5:人や物に近づく場合
人や物に近づいて飛ばす場合は、許可が必要です。人や物・建物などから30m以上離して飛ばさなければいけない法律があるためです。
6:危険物の輸送
火薬や農薬などを輸送する際も、許可を取る必要があります。無許可で危険物の輸送をすると違反になるだけでなく、事故を起こして加害者になる危険性もあるため注意しましょう。
ドローンを飛ばせる場所の探し方
ドローンを飛ばす場所を探すときは、以下の方法を試してみましょう。
- アプリで探す
- 条例をチェックする
- 土地の所有者・管理者に直接確認する
アプリで探す
ドローンを飛ばせる場所を探すために、アプリを利用するのがおすすめです。気になる場所が禁止飛行区域かどうか・天候などを手軽に調べられます。
条例をチェックする
国土交通省の公式ホームページや、住んでいる地域の条例をチェックする方法もあります。国土交通省の公式ホームページには、飛行を申請する方法が記載されています。
参照:国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
土地の所有者・管理者に直接確認する
ドローンの飛行予定場所の管理者に、確認する方法もあります。航空法ではOKでも、その土地の所有者が許可していない場合はトラブルになる可能性があります。
ドローンを飛ばせる場所でも、念のため確認するのがおすすめ
ドローンを無許可で飛ばせる場所はあります。しかし、夜間やイベント開催時など、許可が必要なケースもあるため、事前のチェックが必要です。許可なく飛ばせる場所でも、念のため土地の所有者に確認することをおすすめします。ルールを守って安全にドローンを飛ばしましょう。