ドローンでの農薬散布の注意点!メリットやデメリットも徹底解説!
農業にドローンを導入すると、作業が楽になると聞いて興味があるけれど、失敗が怖くてなかなか手を出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、ドローンで農薬散布を行う際の注意点をご紹介します。ドローンを安心して農業に取り入れたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みくださいね。
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ドローンで農薬散布を行う際の注意点
それでは早速、ドローンで農薬散布を行う際の注意点をご紹介します。
安全には十分留意する
ドローンによる事故についてはもちろん、周りの環境にも十分気を配りましょう。特に、健康被害への懸念がある学校や病院、公衆衛生上の懸念がある河川周辺や水源地、浄水場付近で作業を行う際には、通常以上に注意して慎重に判断してください。
また、電波の干渉を受ける可能性がある場所や、養蜂、有機農産物、家畜などを取り扱っている場所の近くで作業を行う際も、しっかりと安全性を確認しましょう。
事前に周辺住民に案内を行う
農薬散布を行う場合は、マナーとして周辺住民に説明しておきましょう。できるだけ早い段階で、農薬を使用する理由や散布する予定日、どんな農薬を使うのかをしっかり伝えておきます。近隣住民の活動時間を避けて、迷惑をかけない散布計画を立ててください。
散布に適した装備を用意する
農薬を散布する際は、できるだけ農薬に触れないように工夫する必要があります。そのためにも防除衣または長袖の上下、ヘルメットやマスクなど、作業に適した服装で行いましょう。
時間に余裕を持つ
農薬散布当日は、時間に余裕を持ちましょう。時間がなくて慌てると、注意力が散漫になり普段しないようなミスや事故につながってしまいます。充電の確認や農薬等の準備は事前に済ませておき、落ち着いて行動しましょう。
ドローンで農薬散布を行うメリット
ここでは、ドローンを使って農薬散布を行うメリットを解説します。
作業時間・労働負担の削減
ドローンを使って農薬散布を行うと、作業時間や労働負担が大きく削減できます。例えば動力噴射機を使用している場合、1反の散布にかかる時間はおよそ1時間程度だといわれています。しかし農業用ドローンを使って農薬散布を行えば、1反につきおよそ1分で作業が終わります。農薬を撒く面積が広い場合には、ドローンを導入して損はないでしょう。
散布者の安全性が高まる
人の力で農薬を撒く場合、農薬を扱う時間が長いため、農薬に触れてしまう危険性が高くなります。しかし、ドローンを使用すれば、遠隔操作で散布を終わらせられるため、人体が農薬の影響を受けるリスクを減らせます。
ドローンで農薬散布を行うデメリット
ここからは、ドローンで農薬散布を行うデメリットを解説します。
コストがかかる
農業用ドローンを導入するのにあたり、最も大きなデメリットは、ドローンの購入や維持にお金がかかることです。農業用ドローンは、100万円〜300万円ほどの購入費用がかかり、維持費は年間20万円程度です。そのため、近隣の農家と共同購入したり、国や自治体の補助金を利用したり、工夫して維持している方も多いようです。
申請の手続きに手間がかかる
ドローンを農業に使用する場合、申請手続きに時間と労力がかかります。ドローンを使用した農薬散布を行う場合、主に以下の内容の申請が必要です。
- 購入時のみ、ドローン登録システムに機体を登録
- 国土交通省への、飛行許可申請
- ドローン情報基盤システムへ飛行計画の提出
中でも飛行許可申請は、シーズンごとに10種類以上の書類を作成しなければならず、ドローン情報基盤システムへの飛行計画も、作業を行うたびに登録しなければなりません。
農業用ドローンに保険加入はマスト!
農業用ドローンを扱う場合、万が一の事態に備えて、保険には必ず加入しておきましょう。機体自体が高価である、修理費が高い、、賠償事故が起こるなどの理由があるためです。不測の事態に備えられるように、幅広い内容をカバーしてくれる保険を選んでください。
まとめ
ドローンで農薬散布を行う際の注意点をご紹介しました。注意点を守り保険に加入しておけば、農業用ドローンは何も怖くありません。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、安全に留意しながらドローンを活用してください。